セブン&アイ、井阪新体制に改革の試練

ヨーカ堂再生が試金石に

 4月15日、セブン&アイ・ホールディングス の新しい経営体制がほぼ固まり、鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)退任で広がった同社の混乱はひとまず終息する。7日撮影(2016年 ロイター/Yuya Shino/Files)

[東京 15日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングス <3382.T>の新しい経営体制がほぼ固まり、鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)退任で広がった同社の混乱はひとまず終息する。

しかし、鈴木氏の強烈なリーダーシップをもってしても進まなかった祖業のイトーヨーカ堂改革など、新経営陣を待ち受ける試練は少なくない。内需が伸び悩む不透明な経営環境下で、新生セブンは厳しい船出を強いられそうだ。

二人三脚で社内融和めざす

15日午後に開かれた取締役会任意の「指名・報酬委員会」では、井阪隆一セブン―イレブン・ジャパン社長兼最高執行責任者(COO)をHD社長とする案が決まった。19日の取締役会に提示され、決議した後、5月下旬の株主総会を経て新体制が発足、セブンの顔だった鈴木氏と村田紀敏社長兼COOは正式に退任する。鈴木氏は名誉顧問となる予定。

鈴木氏の退任表明の後、社内から聞こえてきたのは「ノーサイド」、「一丸となって」など経営陣の対立を打ち消す声だった。新しい経営布陣から見えてくる狙いのひとつは社内の融和。井阪社長をサポートする副社長には、鈴木・村田体制下でナンバー3を務めていた後藤克弘取締役・最高管理責任者(CAO)を置き、二分された執行部の一体化をめざす。

新体制のもうひとつの狙いは、井阪氏のキャリアを補完するという点だ。1980年の大学卒業と同時にセブン―イレブン・ジャパンに入社。同社一筋に歩み、2009年に社長兼COOとなった。コンビニ業を「天職」と話し、今局面でも「まだやり残したことはたくさんある」と続投の強い意向を示していた。

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