初音ミクも強化、第一興商がカラオケ新機種

初音ミクも強化、第一興商がカラオケ新機種

業務用カラオケ機器の最大手、第一興商が2年ぶりに業務用カラオケの主力機種を一新する。

第一興商が10月17日から発売するのは、業務用カラオケ・DAMシリーズの新フラッグシップ機種に位置づけられた「LIVE DAM GOLD EDITION」、フルハイビジョンに対応したナイト市場(バーやスナックなど)向け新モデル「Cyber DAM HD」、タブレット端末型の「Smart DAM」など。10月3日の東京を皮切りに、全国5都市で開催する「DK FESTA 2012」でベールを脱いだ。

注目されるのは、やはり新たなフラッグシップとなる「LIVE DAM GOLD EDITION」。2年前の2010年10月に発売された「LIVE DAM」の進化形モデルとなる。カラオケファンに人気の、歌手本人が登場するカラオケ背景映像を質・量ともに充実させ、人気アーティストによるライブステージ映像やダンス映像、山口百恵やキャンディーズなど昭和時代アイドルの伝説のコンサートなどもラインナップ。「初音ミク」などのボーカロイド(合成音声で歌う架空アイドル)や、アニメ、インディーズ、さらにはローカル市場に対応した「ご当地アイドル」の楽曲など、より細分化され多様化したコンテンツを従来機種より強化した点が大きなウリとなっている。 

DKフェスタ2012のオープニングで登場した第一興商の林三郎社長は、「日本の人口が減少していくことが明らかな中、末永くカラオケ事業を維持・拡大していくには、あらゆる世代のあらゆるニーズに応え、多様化に対応していくことが必要」と説明。楽曲数の強化とともに、カラオケの背景に流れる映像コンテンツについても充実させていく方針を強調した。

第一興商の売り上げ構成のうち、業務用カラオケ機器の販売・賃貸や、楽曲コンテンツなどの情報提供料を含む「業務用カラオケ事業」のウエイトは50%前後で、カラオケ店(「ビッグエコー」を全国チェーンで展開)や個室和食などを運営する「カラオケ・飲食店事業」の同35%前後を上回る。部門別営業利益で見ても、前12年3月期はカラオケ・飲食店事業の71億円に対し、業務用カラオケ事業は122億円と最大の収益柱となっている。

今13年3月期については、秋口に業務用カラオケの新製品を投入することは決まっていたものの、前機種「LIVE DAM」の改良版にとどまるか大型新機種となるかが未確定だったため、会社の期初計画では、今期の営業利益を前期比横ばい程度と慎重に見積もっていた。

今回の「GOLD EDITION」が、カラオケ業界でどのように評価されるか。それが、第一興商の今期業績見通しにも大きな影響を与えそうだ。

(大滝 俊一 =東洋経済オンライン)

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