停電時に備える製品、ホンダが続々と投下

停電時に備える製品、ホンダが続々と投下

東日本大震災で広範囲に発生した停電。停電時に電力を確保する製品のニーズをにらみ、ホンダが関連製品を強化している。8月には家庭用プロパンガスを燃料にしたポータブル発電機を発売、9月25日には、停電時でも起動できる家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニットの販売を開始した。
 
 低圧プロパンガス対応ポータブル発電機「EU9iGP」(=下写真=)は、最大900ワットの電力供給が可能で、2台並列で1800ワットまで対応する。プロパンガス対応発電機としては初めて、一般家庭で通常用いられている低圧プロパンガス設備に対応したのが特長だ。これまででもプロパンガス対応発電機は売られているが、これは高圧ガスに対応したもので、一般家庭のプロパンガスでは使えなかった。

先の東日本大震災では、災害時の停電やその後の計画停電により自家発電のニーズが高まった。しかし、一般の自家発電機では肝心の燃料が入手困難になったという問題があった。このとき、「プロパンガスが燃料として使えれば役立つ」という声が上がったことから商品化につながった。
 
 矢崎エナジーシステムと提携し、同社がプロパンガスから燃料を供給するための専用ボックスの製造と、特約店を通じた販売を担当する。

ガス供給ボックスを含めた価格は23万円強。ホンダは目標販売台数を月間200台程度、年間で2500台としていたが、現時点ですでに2000台の受注と、出足は非常に好調。当初は避難指定場所や役所などの公共需要が中心と見込んでいたが、想像以上に個人からの注文の割合が高いという。

一方、ガスエンジンコージェネレーションユニットは、2003年から「エコウィル」のブランドでガス会社を通じて手掛けてきた。こちらも停電時には使えなくなることから、今回、発電機にスターターを組み込んで、自立起動ができるようにした。「エコウィルプラス」のブランドで展開する。
 
 停電時にはスターターを起動して自ら発電、その電気を通常の配線とは分離した専用のコンセントを通して電気機器に供給する。水とガスの供給さえあれば、最大980ワットの電力供給に加え、通常通りの給湯・暖房ができる。水道もガスも止まってしまうような災害直後にはお手上げだが、台風などでの停電や計画停電といった電力の供給のみが途絶えた時には威力を発揮しそうだ。

(丸山 尚文 =東洋経済オンライン)

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