東芝の新型レグザ、クラウドでテレビの新しい楽しみ方を提案

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東芝のテレビで、もう一つ特徴的なのがパソコン(PC)との連携である。東芝は11年にテレビとPCの事業運営を一体化しており、技術的な融合も進めている。東芝はフルHDの4倍の画素数を持つ「4K」対応の高画質技術にも力を入れており、13年春には4K対応の第2世代モデルの投入を予定している。

その4K高画質を支えるために新開発した画像処理エンジンを13年からノートPCの「ダイナブック」にも横展開し、PCでも4Kの高画質でゲームや写真を楽しめるようにする計画だ。 ウェブに関する基本プラットフォームは、すでにPC、タブレット、テレビの間で統一が図られており、技術連携は今後もさらに拡大していくという。

各社大赤字のテレビだけに、ビジネス的に気になるのは収益動向だが、東芝も苦戦を強いられている。同社のテレビ事業は前期500億円の巨額赤字から今期黒字化を目指しているものの、市場環境は予想以上に厳しい。27日に行われたレグザ新製品発表の席上、東芝の深串方彦執行役専務は今年度に予定している1600万台の世界販売計画は「1~2割下振れする可能性がある」との見方を示した。

(長谷川 高宏、撮影:尾形 文繁 =東洋経済オンライン)

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