スバルとマツダ、デザインの根本的な違い 新型インプレッサで全面採用する新思想

拡大
縮小
5代目にあたる次期型「インプレッサ」

新世代プラットフォームを採用する第1弾として注目

スバル(富士重工業)が3月下旬のニューヨーク国際オートショーで世界初公開した5代目にあたる次期型「インプレッサ」。北米での旺盛な需要を背景に「売る車が足らない」ほど絶好調なスバルの新世代プラットフォーム(車台)を採用する第1弾の車とあって、自動車業界内外での注目が高まっている。

新しいプラットフォームの導入により、比較的コンパクトなインプレッサから「レガシィ」「アウトバック」、北米向けの3列シートSUV(スポーツ多目的車)といった大きな車種まで、スバルが単独で開発するすべての車種に1つの共通したプラットフォームを採用する(トヨタ自動車との共同開発「BRZ」(トヨタ名「86」)は除く)。

そのメカニズムもさることながら、スバルが新型インプレッサで初めて導入する重要なポイントがもう1つある。「ダイナミック×ソリッド」と称する新しいデザイン思想を「次期インプレッサから全面的に採用する」(スバルデザイン部の石井守部長)ことだ。

VIZIV(ヴィジヴ)2の説明でも、ダイナミックとソリッドという2語が使われている

もともと、「ダイナミック×ソリッド」は「際立とう2020」と呼ぶ中期経営計画とともに2014年5月に打ち出していた。それに先駆けて、同年3月に開催したジュネーブ・モーターショーで出展したコンセプトカーVIZIV(ヴィジヴ)2の説明でも、ダイナミックとソリッドという2語が使われている。

次ページ過去にもインプレッサがターニングポイントを務めた
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT