接待の席でいきなり「恋バナ」はダメですよ! それで自分が得をすることはないのです

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先ほどのアシスタントの男性にしても、金融の男性たちにしても、「オン」と「オフ」をすごく分けているのでしょう。いわゆる中間というものがないのかもしれません。仕事と思ったら仕事ばかりでガチガチになり、カジュアルでいいのかもと思ったらすごくカジュアルになるのです。はっきり分けすぎているのかもしれません。仕事相手と、仕事オンリーではなく徐々に距離を縮めていく、そのやり方がわからないのでしょう。

プライベートな話は段階を踏んでから

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「仕事相手と恋バナ」をしてはいけないのではありません。仕事相手と何度か食事を重ねるうちに「たまにはふたりで行きましょう」というタイミングは必ず来ます。そしてその時にプライベートな話を出してみるのです。それも相手とタイミングを見ながらが大事です。

まだ自分の「仕事人」としてのキャラが相手にちゃんと伝わっていないときに、いきなりそこを飛ばして個人的な話に持っていくものではありません。私がプライベートで仲良くしている友人は、ほとんど仕事がきっかけです。何年も付き合ううちになんでも話せるようになった人がたくさんいます。でも段階を踏まずにいきなりそこに行くのは危険なのです。

仕事相手との食事会はお互いの関係を一歩深められる大事な場面です。普段は仕事ばかりだけれど「こういう面もあるのね」と自分をアピールできるのです。だからこそ、まだ自分自身が伝わっていないうちに、いきなり「恋バナ」を話すことはやめておきましょう。最初に「軽い人」と思われてしまうのはとても残念です。和気あいあいと楽しい食事会、つい「なんでもあり!」と思いがちですが、自分の立ち居振る舞いで、相手にどう思われるかが決まってしまうのです。

うっかり話してないですか? 気をつけてくださいね。 

平原 由紀子 WITH YU代表取締役

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ひらはら ゆきこ

関西学院大学卒業後、一般事務としてOLを経験。その後、老舗広告代理店に16年間勤務した後、2003年、業界最大手の電通と共同出資し、国内外有名ブランドをクライアントとした 広告代理店「株式会社ザ・ゴール」を設立。クライアントとコミュニケーションパートナーとして強固な信頼関係を築き、業界を代表する会社へと導く。2013年、創立10周年を機に退職。現在は、「株式会社WITH YU」を設立し、 ファッション業界を主とした企業のコンサルティングとアドバイスを行う。「手みやげコンシェルジュ」としても活動。著書に『できる人の会食術 仕事ごはん 部下ごはん』(CCC メディアハウス)。

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