職場の地雷社員に気をつけよう[その2]

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と経営陣に答申するだけ。責任は一切、感じていません。それだけ状況のわからない人とあきれるしかありません。このように中途採用で鳴り物入りの入社であったはずなのに、やがて周囲からすれば地雷のような社員があちこちにいる職場はたくさんあります。ある意味で採用ミスとも言えるかもしれません。

このように大企業出身で仕事のできない人は、以前はどうしていたのでしょうか? 参考になるかどうか「テレビ局の番組プロデューサー」を例に考えてみましょう。

プロデューサーとひと口に言ってもその実態はさまざま。地方民放局のC社では、プロデューサーとは、自分で企画構成はもちろん、外注の管理も脚本家の手配もするし、現場も仕切るし、そのあとのフォローもする人のことだと考えていました。

そのC社があるとき、「視聴率20%番組を担当していた」と言う大手他局のプロデューサーを転職採用しました。ところが、これがまるで、まったく、全然、使えない。

「私、外注さんがいないと何もできないんです」

と言うのです。聞けば、今までは外注のプロデューサーがいて、それら業務を一切やってくれていたのだとか。自分が現場に出向くことなどはなく、外注さんと経費でご飯を食べて「あとはよろしく」と言う、それだけ。それだけが自分の作業。でも肩書きだけは立派な「プロデューサー」。そこにC社はまんまと引っかかってしまったというわけです。

このように大企業では仕事は外注する、部下に丸投げする(任せるのであればいいのですが)だけで成果が出せてしまう構造に置かれている社員がたくさんいます。ところが、会社が替わって中小企業、ベンチャー企業に転職すると同じようにはいきません。

 

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