炎上!そのとき絶対やっちゃいけないこと 投稿の炎上への正しい対処方法を教えます

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丁寧に「消火作業」をしましょう

炎上投稿の記述に修正が必要な場合は、書き換えではなく「取り消し線」で消して下さい。書き換えは削除と同じですから、必ず糾弾されます。不適切な画像も、出来る限り画像処理で対処し、削除しないようにします。やむなく削除する場合でも、「ココにあったものを削除した」ことがわかるようにして下さい。

そして決め手は、自分を非難した100万人に対するお礼、感謝です。「皆のおかげで自分の愚かな行為に気付くことが出来た、ありがとう」 バッシングした相手から感謝されてしまったら、誰だってバツが悪くなってクールダウンしてしまうものです。

しっかりと反省の気持ちを伝え、批判に対しても感謝の気持ちを示すことができれば、その発言も含めて拡散されていきます。その結果「炎上させてしまったアホ」ではなく「炎上させてしまったけれども、その後しっかりと対処できた、ネットリテラシーの高いヤツ」という、自分にとっても、少しはマシな情報が世の中に広まり、ネット上に残るのです。

あくまで次善策です

言うまでもなく、全てのケースでこの「削除しない」選択がベストとは言い切れません。炎上の対処には高度な判断が必要です。でも、書き込みの削除が「鎮火」につながったケースはほぼ無い、というのも事実なのです。

そもそも、炎上なんて起こさないほうが良いでしょう。交通事故だって、適切な対処より事故を起こさないことの方が大切です。ネットも同じ。炎上を未然に防ぐことが重要なのです。

次回はそのために必要な知識、「ネットで絶対に失敗しない方法」についてお伝えします。

小木曽 健 国際大学GLOCOM客員研究員

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おぎそ けん / Ken Ogiso

1973年生まれ、埼玉県出身。複数のITベンチャーを経て現職。書籍や講演、メディア出演などを通じて「ネットで絶対に失敗しない方法」やネットリテラシーに関する情報発信を幅広くおこなっている。これまでに企業、学校、官公庁などで2000回以上、のべ40万人に講演。著書に『11歳からの正しく怖がるインターネット』(晶文社)、『ネットで勝つ情報リテラシー』『大人を黙らせるインターネットの歩き方』(筑摩書房)、監修に『13歳からの「ネットのルール」』(メイツ出版)他多数。

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