薄氷踏むシャープ、最終赤字4500億円へ

「継続前提に重要事象」

シャープをめぐる緊張感が続いている。

シャープは11月1日、今2013年3月期9月中間決算(12年4~9月期=今上期)とともに、今通期見通しを下方修正した。今上期は液晶パネル事業における棚卸評価損計上などで計画より大幅に赤字が拡大。今回の修正は8月2日の大幅下方修正に続く、今期2回目の減額となる。

9月末に主力2行から計3600億円の追加融資を引き出したシャープだが、その融資条件として「今下期(12年10月~13年3月)の営業黒字化」(主力行関係者)を銀行側から内々に強く要求されていた。この「条件」があってか、厳しい環境が続くと想定される中、会社側は今下期の営業利益を「138億円の黒字」と予想している。

11月1日に発表された今通期の会社計画は、売上高2兆4600億円(前回予想からの400億円の悪化)、営業損失1550億円(同550億円の悪化)、純損失4500億円(同2000億円の悪化)だった。

営業CFのマイナスが続く

今上期は売上高1兆1041億円(前年同期比16%減)、営業損失1688億円(前年同期は335億円の営業黒字)、最終損失3875億円(前年同期は398億円の最終赤字)となった。

前12年3月期からの多額の赤字計上、営業キャッシュ・フローのマイナスが続くことから、「継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在」するとの認識を示した。「重要事象」について記載したのは「今回の決算が初めて」(シャープ)となる。

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