人柄を感じる「魂のエントリーシート」とは? テクニックより「自分らしさ」をわかりやすく

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ですから単に行為だけを書くのではなく、その背景にある想い、きっかけ、実感したことなど、自分が感じ、思って、考えたことを、しっかり書いてみましょう。それが、自分らしさを伝えることにつながっていきます。

「自分らしさ」を伝えるということは、等身大の自分をしっかり書くことです。ただ、実際にエントリーシートを書く段階になると、企業のホームページなどの内容に引きずられ、つい、自分らしさより、その企業が求める人材像に寄せて書こうとしがちです。

例えば、「リーダーシップを発揮できる人材」とあれば、無理矢理「リーダーシップ」につなげて書こうとしているようなエントリーシートを、これまで幾度となく見てきました。でも、寄せて書いたエントリーシートでは本当の自分の姿が伝わりませんし、仮にエントリーシートが通っても、面接で話せばすぐに矛盾が伝わってしまいます。

万が一、内定獲得までそれで通せたとしても、入社後もずっと、そのキャラクターでいることは難しいもの。後悔するのは自分自身だということを覚えておいてください。

等身大の自分をしっかり伝え、そんな自分を受け入れてもらえる企業に入社する。それが、大切なことだと思います。

自分の人柄をわかりやすく伝える

ただ、なかなか「等身大の自分」に気づけない、自信がないという人も少なくありません。そんな場合は、友達などに他己分析してもらうのもお勧めです。そのときに、Webサイトなどでよくある性格診断テスト(リクナビならSPI性格検査・会員限定コンテンツ)などの診断結果を基に、「こんな結果出たんだけど、どう思う?」と聞いてみるのもいいでしょう。

また、子どもの頃からずっと見てきた保護者ならば、自分ではすでに忘れてしまったような挫折やそれを乗り越えた経験を覚えていてくれることもあります。

個性や持ち味のない人はいません。自分の持ち味を活かし、自分らしく、自分自身を表現し、アピールするために、まずは他人の手を借りるなど、さまざまな意見に耳を傾け、等身大の自分を見つけていってください。

エントリーシートも面接と同様に「人柄」を伝えることが大切で、だからこそどう書くかというテクニックではなく「中身」が重要です。面接との大きな違いは、人事の人がエントリーシートを読んでいるその場に、皆さんがいないということです。

そのため、読んでいて「?」と思ったことを、直接皆さんに確認することができません。だからこそ、「わかりやすい」ことが大事になってきます。

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