司法官僚 裁判所の権力者たち 新藤宗幸著

司法官僚 裁判所の権力者たち 新藤宗幸著

司法制度改革の一環として、今年の春からスタートした裁判員制度。この制度は、司法への国民参加によって開かれた司法を実現するものだという。しかし、行政学を専門とする著者は、司法行政機構の改革はいまだなされていないと考える。

とりわけ、最高裁事務総局は、最高裁規則の制定、司法予算の作成と実行、裁判官の任用・転勤・昇任・報酬の決定などを担っており、実質的に司法行政を専有する。ここにいる人間こそ、司法行政を司るエリート職業裁判官「司法官僚」なのである。

こうしたシステムによって統制された裁判官らは、官僚的にならざるを得ない。最高裁事務総局を分析し、日本の司法の問題点をあぶり出す。

岩波新書 819円

  

関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
憲法改正の争点<br>自衛隊の明記をめぐり論争始まる

「9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む」と、安倍首相が5月3日に突如表明。2020年の新憲法施行を目標に自民党は動きだした。改憲は本当に必要か、論点を整理する。