消費者金融業界の苦境、アイフル私的整理で浮き彫り

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 事業再生計画は、アイフル1300名程度、信販子会社ライフ700名程度の希望退職実施と、アイフルの有人店舗を96から30に削減するなど店舗圧縮がその骨子となる。アイフル、ライフの正社員数は8月末時点で合計4126名。希望退職はその約半分に達する大幅なリストラだ。

また、ライフではコスト負担が重い提携カード事業の見直しに着手。この夏には一部の大口先と提携を解消し、資金負担の軽減を図っている。

元本返済停止とリストラによる余力資金は、主に社債の消化資金に充当される。アイフルによると、目先の社債償還スケジュール(償還額)は10月20日(84億円)、同28日(87億円)、11月30日(75億円)、09年の2月10日(86億円)、同16日(450億円)。

今後、支援要請を受けた銀行はリストラや社債償還を優先する偏頗(へんぱ)返済の妥当性などを含め、再生計画の合理性を検討することになる。

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(浪川 攻 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済)

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