携帯ゲームのグリーが、同業のディー・エヌ・エーを著作権侵害などで提訴へ

携帯ゲームのグリーが、同業のディー・エヌ・エーを著作権侵害などで提訴へ

携帯電話向けゲームを手掛けるグリーは25日、同業のディー・エヌ・エー<2432>を著作権侵害などを理由に提訴する、と発表した。グリーによれば、ディー・エヌ・エーが手掛ける携帯電話向け釣りゲーム「釣りげータウン2」が、同社の主力ゲーム「釣り★スタ」を真似たもので、著作権等を侵害している、という。グリーは、ディー・エヌ・エーに対して「釣りげータウン2」の配信差し止めと3億8385万円の賠償金、さらに謝罪広告の掲載を要求する、としている。

グリーの発表に対しディー・エヌ・エーは、「訴状が届いていないのでコメントできない」(広報部)としている。

グリーが手掛けている「釣り★スタ」は、携帯電話向けのゲームで、ゲームプレー自体は無料だが、魚を釣るための竿や仕掛けなどのアイテムを販売する、というものでグリーの主力サービスとなっている。釣りコンテストの実施など携帯電話ならではの交流要素を持たせていることなどが受けてヒットしている。

一方、ディー・エヌ・エーの「釣りゲータウン2」も、ほぼ同様の仕組みのゲームだ。

今回の訴訟が、グリー、ディー・エヌ・エーに直接与える影響はさほど大きくない。両社ともにすでに予想営業利益が100億円を超える規模となっており、4億円弱の利益はゲームの人気や広告宣伝費、会員獲得費用のかけ方次第で簡単に変動してしまうためだ。

にもかかわらずグリーが強硬な手段に出たのは、「釣り★スタ」がグリーの最大の利益源となっており、このマーケットでの競合激化が利益の悪化に結びつくためだ。一方、ディー・エヌ・エーの収益源は、アバターと呼ばれる交流サイト上でつかうキャラクターで、釣りゲームなどのアイテム課金ゲームは、これから本格的に育成しようとしていたジャンルだ。携帯電話向けサービスでの会員数や携帯電話ゲームの経験からみて、現状、グリーに対抗しうるのはディー・エヌ・エーしかない。グリーにとしてみれば強力なライバルが本丸に迫る前に、あらゆる手段で牽制しておこう、と考えても不思議ではない。

もっとも、グリーは主張する著作権法違反等の内容を明らかにしておらず、訴訟の行方は不透明だ。
(丸山 尚文)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売 上  営業利益 経常利益  当期利益
単本2009.06  13,945 8,361 8,328 4,467
単本2010.06予 23,300 12,000 11,900 6,400
単本2011.06予 25,000 13,000 13,000 7,200
単中2008.12  4,890 3,235 3,200 1,714
単中2009.12予 11,000 5,600 5,600 3,000
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
単本2009.06  207.7 5 
単本2010.06予 143.0 4-7 
単本2011.06予 160.9 5-10 
単中2008.12  82.8 0 
単中2009.12予 67.0 0 

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