格好良く年を重ねる秘訣は--日本メンズファッション協会が「グッドエイジャー」に松崎しげるさんと池田理代子さんを選出


 日本メンズファッション協会は、今年の「グッドエイジャー賞」に松崎しげるさん(歌手・俳優)と池田理代子さん(漫画家・声楽家)を選出、東京・台東区の松坂屋・上野店で授賞式を行った。

同協会は、メンズファッション等に携わるファッション企業などを中核とする一般社団法人。「グッドエイジャー賞」は、同協会が「ベストドレッサー賞」(1972年開始)、「ベストファーザー賞」(82年開始)に続く第3の賞、として創設。ファッションのセンスだけでなく、「いきいきと楽しく、格好良く、魅力ある人生を送っている男女」をインターネット投票などを通じ選出し、表彰するもので2003年からスタート、今年で7回目を迎えた。過去にはミュージシャンの渡辺貞夫さんや女優の鳳蘭さんなどが受賞している。

11月に還暦を迎える松崎しげるさんは授賞式で「まずはチェレンジしてみることが大事」と若さの秘訣を伝授したうえで、「『あいつが頑張っているからオレも頑張ろう』と思ってもらうのが僕の役割。『加齢臭(がする年代)』を『華麗に生きてきた』というように変えていきたい」と得意のシャレで抱負を語った。一方、47歳で東京音楽大学に入学、声楽家への転身も果たした池田理代子さんも「女性は、更年期という時期を経験するので、男性よりも早く自分の生き方を考える時期が来るのかもしれない。これから他の人の励みになれば」と授賞の喜びを語った。

日本メンズファッション協会の石津祥介常務理事は「日本のファッションやライフスタイルは、いま若者に振り回されすぎているきらいがある。例えば欧州では大人ががっちり中心を握っている。ただ日本でも(松崎さんや池田さんのような)いまの中高年は、戦後の若い文化の中で育っており、自分のスタイルを持つ人が増えている。もう少し経てば欧州のような成熟したグッドエイジング社会が到来するでしょう」と話していた。

実は、授賞式が開催されたJ.フロントリテイリング傘下の松坂屋・上野店もいわば「中高齢者ににやさしい百貨店」として協会から選ばれたことになる。「駐車場や駅の改札近くまでお客様の荷物を持つなど、グッドエイジャーのための店作りをこれからも手がけ低ていきたい」(山本正好店長)。百貨店不振が伝えられる中、同店は3~8月期(今期上期)入店客数が前年同期を上回った数少ない店舗の一つ。地元のグッドエイジャーたちをしっかり捕まえているのが堅調の秘訣、といえそうだ。
 
(福井 純=東洋経済オンライン)

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