09年夏の北米興行ランキングから見えてくる“ドル箱映画の方程式”《ハリウッド・フィルムスクール研修記6》


 アメリカの映画業界ではメモリアル・デー(5月25日)からレイバー・デー(9月7日)の3カ月半が「夏商戦」と位置づけられており、レイバー・デー以降は専門紙だけでなく様々なメディアでこの夏の映画ランキングを振り返る特集が組まれていました。

かくいう私も、大学院の映画ビジネスの授業の宿題として、自分なりにこの夏商戦を分析してレポートを書く宿題が与えられていました。普段以上に「Variety」「Hollywood Reporter」というエンターテインメント業界の2大専門紙から、時には「New York Times」「Los Angeles Times」まで目を通す良い機会になりました。

「ハリウッドフィルムスクール体験記」というテーマからは少し外れてしまいますが、アメリカ現地での反応も交えて今年の夏商戦を振り返ってみたいと思います。

世界不況でも過去最高を達成

今年の夏の北米興行収入は、昨年を5%上回る43億5千万ドル(約4000億円)と過去最高を更新。この不況でDVDの販売は落ちていますが、手ごろな娯楽として映画館に足が向いた、というのが一般的な分析です。海外での収入も過去最高でした。

今年5月からレイバー・デーまでに封切られた、夏商戦向け映画のトップ20をまとめてみましょう。


ヒットを生み出した5つの要素

商業映画のマーケティングというのは公開初日(およびその週末)に成否が見え、そこから挽回することはほぼ不可能なことから、消費財のマーケティングよりも選挙に近いといわれています。

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