【産業天気図・外食】コスト低減で最悪期脱し天気は「曇り」予想だが、悪天候と新型インフルエンザが新たな懸念材料に

予想天気
  09年10月~10年3月    10年4~9月

外食業界の2009年度後半の天気は「曇り」。前期の積極的な赤字店舗閉鎖や08年度下期以降に急騰した食材価格や光熱費が落ち着くこと、さらに不況で人員募集費が低く抑えられることから最悪期は脱したといえる。ただ、ここにきて「雨」となる危険性も出てきた。悪天候により食材費が上昇する懸念があることに加え、新型インフルエンザの流行で外食控えが起きる可能性があるためだ。10年度前半は景気回復期待はあるものの、横ばいで「曇り」と予想する。 

外食業界全体の売上高は4月がプラス0.8%(前年同月比)、5月がプラス2.1%となった後、6,7月はマイナスとなった(日本フードサービス協会調べ)。 

業態別に見るとファストフードの好調さが際立つ。ファストフードは08年10月からプラスが続いている。特に目立つのが日本マクドナルドホールディングス<2702>。09年6月に既存店ベースの売上高が14ヶ月ぶりにマイナスとなったものの、7月は再びプラスに転じた。08年の6月は前年同月よりも日曜日が1日少なかったことがマイナスの原因であり、実質的にはプラスが継続しているといえる。また、ここ数年、業績が安定しなかったモスフードサービス<8153>の業績も好調だ。新商品が好調であることに加えて、テレビ番組とのコラボレーションも奏功。経常利益は4~6月期(第1四半期)だけで上期想定を上回り、少なくとも4~9月期の上方修正は必至の状況だ。

一方、消費者の低価格志向が進んでいることから、ディナーレストランは苦戦が続いている。6月、7月と連続して既存店売上高は前年同期比で8.4%も低下した。居酒屋業界も客数減少が止まらず低迷している。7月に前8月期業績見通しを大幅に下方修正するなど、苦戦が続く大庄<9979>では、客数を伸ばすために主力の「庄屋」よりも価格帯の低い新業態店を出店する予定だ。

(田宮 寛之)

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