草食投資隊、「2つのマイには参りました」 マイナス金利とマイナンバーの影響は甚大

✎ 1〜 ✎ 40 ✎ 41 ✎ 42 ✎ 最新
拡大
縮小
おカネが回る社会をどう作るか、その一つの解が生前贈与。若い人たちが暮らしやすい社会を作ることにも貢献するはずだ(写真:和尚/PIXTA)
2つの「マイ」。おそらく今、経済の世界ではこれが大きな話題です。それは「マイナンバー」と「マイナス金利」。本来、マイナス金利は世の中にお金が回るようにするためのメッセージが込められているはずですが、現実にはそうならず、むしろタンス預金が増えている感さえあります。しかも、マイナンバーがスタートしたことによって、さらにその動きに拍車がかかってきたようです。
2つのマイが、現金の動きを一段と鈍くし、経済活動の停滞につながるおそれさえ高まってきました。はたして、有効な打開策はあるのでしょうか。

 

渋澤:マイナンバー、現場ではいろいろ混乱が生じているみたいですね。

中野:新規の口座開設が大きく減りましたよ。あと、口座開設申込の書類不備が急増しました。現場は大変ですよ。

藤野:マイナンバーを記載箇所がない、昔の口座開設用紙に書いて送ってくる方が結構いらっしゃいます。大分前に資料請求をして、今、送ってくる人ですよね。

渋澤:でも、自分のマイナンバーを教えたくないという人もいらっしゃいますよね。私が思うに、マイナンバーって電話番号みたいなものでしょ。どうしてそこまでナーバスになるのでしょうか。

マイナンバーがなぜ嫌われるのか

この連載の過去記事はこちら

中野:何となく気味が悪いんじゃないですか。

藤野:なじんでいない分、不気味なんでしょう。

渋澤:でも、自分のマイナンバーを金融機関に通知したとして、どんなデメリットがあるのでしょうか。

中野:ワイドショーなんかで、マイナンバーは恐ろしい制度みたいな特集を随分とやっていましたから、そのせいもあるんじゃないでしょうか。

渋澤:でも、マイナンバーをほかの人が知ったからといって、それで何ができるのでしょうか。

次ページタンス預金が増えるワケ
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT