めまいでも注意!「食事で血流改善」の具体策 それは"病の前兆"かも…まず何をすべき?

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血流が悪くなる原因もやはりさまざまですが、生活習慣やストレスの影響は大きく、目眩という”前兆”を無視して何の対策も打たないと、メニエール病(内耳のリンパが増え、水膨れになる病気)、動脈硬化、糖尿病、脂質異常症などを発症、または悪化させてしまう可能性もあります。

ただ、医療機関へ行って目眩を訴えても、原因がはっきりせず具体的な治療や投薬に至らないケースもしばしば。ですから、まずは症状が軽いうちから、ご自身でできる改善法を講じていただきたいのです。

体の中のことなので、影響が大きいのはやはり日頃の食事です。ビジネスパーソンに多い、お肉と炭水化物中心の食生活では血管が詰まりやすくなるので、野菜や魚介類もまんべんなく摂るようにしましょう。

医療機関によっては、糖質を抑える、食べる順番を意識するなどの「メタボ予防食事法」を実践すると、目眩の症状の改善が期待できると指導しているところもあるようです。

肉類・炭水化物を食べるときには、ここに注意

肉類を食べる時には、まず何か野菜をお腹に入れてから食べるようにするのが基本。ハム、ウインナー、ベーコンなどの加工食品や、霜降り牛、豚バラ肉、鶏皮など脂身の多い部位は控えることです。お肉を食べる時は、赤身肉、鶏の胸肉を中心に選びましょう。

炭水化物を食べる際も同じです。パンやご飯はたっぷりの野菜とともに、食事の最後に食べるようにしましょう。単品で済ませがちなラーメン、うどん、パスタなどの麺類や、菓子パン、トーストのみといった摂り方は、目眩がひどい時には控えるほうが賢明です。

これらの食事法は、血糖値コントロールの面でも役立ちます。血糖値は高すぎても、低すぎても、脳の神経系に影響を及ぼし、目眩の要因になりやすいので、野菜→肉→炭水化物という「食べる順番」には、ぜひとも気を配ってみてください。

一方で血流をよくするためには、血管に詰まった脂肪や老廃物を排出することが求められます。この時に必要なのが、魚介類の中でも特に青背魚に多く含まれるオメガ3系の脂肪酸です。サバ、サンマ、イワシ、ブリ、アジなどに含まれ、青背魚以外ではサケからも摂取できます。

野菜類では、ネバネバ成分のムチンが含まれる野菜に血液をサラサラにする効果が期待できます。オクラ、長芋、レンコン、里芋、キノコ類などに含まれます。野菜のほかには、ワカメやもずくなどの海藻類、納豆からも摂取できます。

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