(第18回)<泉麻人さん・前編>宿題の日記が今の仕事の発端に

(第18回)<泉麻人さん・前編>宿題の日記が今の仕事の発端に

今回は、コラムニストの泉麻人さんです。
 「印象的な先生は?」と尋ねると、小学4年生から6年生まで受け持ってくれた担任の先生との出会いは特に思い出深いと振り返る泉さん。先生の一言がきっかけで書き始めた日記の束は、現在コラムニストとして活躍する泉さん誕生の秘密ともいえる逸品。
 中学受験を経て、大学まで慶應で過ごした青春時代。やんちゃな一面が伺えるエピソードの数々も飛び出しました。

●丸三年書き続けた日記

 小学校は、新宿の区立の学校に通っていました。4、5、6年生と、伴先生という人が担任でした。小学4年生の始業式の日に先生から、「これから毎日、日記をつけなさい」と言われ、6年生まで書いていました。その日記はまだここにとってあります。
 石原慎太郎氏が参院選で初当選したなんていう、時事ネタを書いたりもしています。
 作文の時間はありましたが、毎日書くという習慣はそれまでありませんでした。日記をみると、タイトルをつけているから作文みたいな書き方ではありますけどね。これが、すごく文章を書く練習になっていました。
 日記に黄色いシールが貼られているのは、“上”レベルの印です。僕は、日記の文章を褒められていましたので、それが文章を仕事にする発端になっているのではないかと思います。
 そんな意味でも、恩師というと伴先生をまず思い出しますね。

●日記を雑誌風にアレンジ

 伴先生はとても怖い先生だという噂が保護者の間にありました。日記のどこかに似顔絵が残っていると思いますが……ほらね(笑)。
 この表紙は、小学校を卒業してから描き直したものだと思います。雑誌風にしよう、ということで表紙を描き直したのです(笑)。
 日記の内容は、学校の行事についてが多かったのですが、後半になると時事問題などに触れています。今、その頃の原稿を書くときには、これが「時代資料」になっています。
 一番印象的だったのは、ザクロの話です。ある日、クラスの女の子が、家になったザクロの枝を持って来て教室の花瓶に生けました。それを休み時間に何人かの男の子で食い散らかしてね(笑)。えらく怒られました。その日の日記は反省文のような内容で、タイトルが「無惨なザクロ」(笑)。同窓会を開くと必ず話題にのぼります。
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