三陽商会の今期は百貨店向けが苦戦、業績予想を下方修正

三陽商会の今期は百貨店向けが苦戦、業績予想を下方修正

総合アパレル大手の三陽商会は、今2009年12月期業績予想を下方修正した。修正数値は売上高1200億円(前期比9.8%減)、営業利益ゼロ(前期は47.6億円の黒字)。前回予想よりも、売り上げ60億円、営業利益31億円の減額となる。経常損益、最終損益もゼロ予想で、通期配当は15円の方針。

「東洋経済オンライン」は、従来から会社計画達成は厳しいと見て独自に減額していたが、今回の会社減額幅はそれを上回った。「東経オンライン」は1~6月期の実績を踏まえ、新たに会社修正値を若干下回る今期予想数値に修正する。

1~6月期(上期)の実績は、売上高531億円(前年同期比15.7%減)、営業損失32億円(前期は16億円の黒字)、純損失は20億円(前期は4.6億円の赤字)だった。

「バーバリー」など、売上高の約8割強を占める百貨店向けブランドが、消費不振や買い控えの影響を受け低調だった。一部商品を除いて値引きを余儀なくされたため、上期の値引き率は17%になった。店舗人員の削減など販管費削減を進めたが、粗利益額減少そのものを埋めきれなかった。上期は粗利益率も45.4%と前年同期比で3ポイント落ち込んだ。

下期は経費節減を徹底するとともに、厳しい市場環境や消費者の新しいニーズを勘案し、巻き返しを図る。例えば、秋冬物の男性向けコートでは、「SANYO COLLECTION LINE」と銘打ち、百貨店の自主編集売り場に並べられるコートのイメージを刷新。有名デザイナーの滝沢直己氏と組み、斬新なデザインで40代前後の男性顧客層の取り込みを図る。

また、最も販売高が多いボリュームゾーンでは、3万7800円の「モバイルコート」を発売。価格帯の見直しもさることながら、利便性(軽さ、持ち運びやすさなど)や素材の良さを訴え、百貨店販路での販売増を目指す。

「結果を出せていないが、ファッション企業として提案型のものづくりは大事。売り上げの小さいブランドや商品の中でも、個性があるものは結果を出しているものもあり、大事に育てていきたい」(中瀬雅通会長)との方針だ。

(福井 純)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売 上  営業利益 経常利益  当期利益
連本2008.12  133,089 4,763 4,839 2,296
連本2009.12予 120,000 -500 -500 -500
連本2010.12予 120,000 1,000 1,000 400
連中2009.06  53,140 -3,248 -3,251 -2,036
連中2010.06予 52,000 -1,800 -1,800 -1,800
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
連本2008.12  17.3 15 
連本2009.12予 -4.0 15 
連本2010.12予 3.2 15 
連中2009.06  -16.2 0 
連中2010.06予 -14.3 0 

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