「青函トンネル」異常時の避難は大丈夫なのか

北海道新幹線の開業まで1カ月を切った!

青函トンネル内の「吉岡定点」で救援列車に乗り移るため通路を歩く乗客役の訓練参加者たち

ついに今月末に迫った北海道新幹線の開業。一番列車のきっぷが僅か25秒で完売するなど、沿線や北海道は祝賀ムードが広がりつつある。開業に向けた期待が高まる中、以前から課題となっているのが、青函トンネル内で列車にトラブルが発生した際の対応だ。

全長53.85km という長大な海底トンネルを走行中の列車で、もし火災などが発生したら……。その際、大量の乗客を素早く避難させる手段となるのが、トンネル内まで乗客を救出に向かう「救援列車」だ。

JR北海道などは2月に、トンネル内でのトラブル発生を想定した異常時訓練を3回行った。初回となった9日の訓練では送電の切り替えミスで停電が発生し、救援列車が一時立ち往生する事態となったが、2回目の訓練はトラブルなく想定通り進行した。

真夜中のトンネルで行われた訓練

そして3回目となる訓練が、開業をちょうど1カ月後に控えた26日の未明に行われた。

この日行われた訓練は、新青森駅を発車した新函館北斗行きの列車が青函トンネル内を走行中に火花と煙が発生したとの想定。列車はトンネル内に設けられた「吉岡定点(旧吉岡海底駅)」に停車して乗客を降ろし、通常とは北海道から本州に向かう列車が使用する上り線を逆向きに走る「逆線走行」によって新青森側から走ってきた救援列車に乗客を移乗させるという内容だ。

訓練は初回のようなトラブルもなく順調に進行した。だが、気になる部分がなかったわけではない。

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