和田勇・積水ハウス会長兼CEO--発想を変えれば商売はいくらでも可能だ

和田勇・積水ハウス会長兼CEO--発想を変えれば商売はいくらでも可能だ

一時ローコスト住宅がもてはやされ、住めればいいと吹聴されてしまいました。よい物を残せばわかるとCS(顧客満足度)の徹底をしてきましたが、この社会の動きにわれわれが負けたのが現実です。紹介率70%についてもアドバルーンを上げすぎました。

ビジネスモデルは変えていかざるをえません。新築だけをやるのではなく、リフォームにも力を入れる。長期優良住宅などの方針が出ましたから、今から新しい方向に日本も向かっていくと思います。戸数が減るという報道ばかりですが、われわれが建てた80万戸の家をストックと考え、これを活用すればいくらでも商売はできます。発想を変えないと。

ランドマーク造ればいつか価値は上がる

ここ3年は(都市再開発事業の)売却も笑いが止まらない状況でしたが、これからはよいときは売却し、悪いときは持って家賃収入を得る手も考えられる。立地条件の悪い物件はないし、額もとてつもなくは持っていません。2000億円は超えていると思いますが。ソニー跡地開発でも1棟は全部入居者が決まりましたし。なるべく付加価値の高い、よいものを造ろうと考えています。その土地のランドマークになるような、将来に残るビルを造って持ち続ければ、(不動産市況は)永久に落ち込んだままではないから、いつか価値が上がります。

都市再開発は身の丈を忘れて突っ込んでいくと危険です。世の中好不況もあるし、出し入れも考えてやっていきます。身の丈がどのくらいか? 今の手持ちの開発物件ぐらいですか。利益は4割出たり、7割出たりと市況で違うが、年間300億円くらいは出したい。分譲事業でも土地をたくさん持っている。まとまった土地を買い、街を生き返らせる。時間が経つにつれよくなる、「経年美化」という言葉を使いますが、そういう価値を作るのがわれわれの分譲事業です。

社長就任時よりもっと大きな夢を持っています。将来的には住宅で世界制覇を目指します。8月くらいには発表できるところに来ました。世界中を調査し、事業としてやっていけそうな国を見つけました。1軒2軒の家を売るのでなく、大きな事業として育てたい。これは本気です。うそではありません。次の飯の種を若い社員に作ってあげるのが私の最後の仕事です。これは私にしかできないと思います。

(週刊東洋経済)

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