(第22回)「四字熟語・故事ことわざ」で綴る就職支援・第九話『未内定者』

(第22回)「四字熟語・故事ことわざ」で綴る就職支援・第九話『未内定者』

菊地信一

原点に戻り見直してみよう
どこが自分の問題点なのか

 未曾有の経済危機の中で始まった今年度の就職活動も、いよいよ終盤戦を迎えている。筆者のところにも、「就職活動がうまくいかない。ようやくエントリーシートも通過できるようになったが肝心の面接を通過できない。周りの友人たちが次々と内定をもらって就職活動を終えた中で、自分だけが取り残された気分だ。これからの志望企業探しと就職活動の進め方について、アドバイスが欲しい」との問い合わせが相次いでいる。

 その際に答えることは、まず「原点に戻って土台を見直してみよう」となる。志望企業から内定がもらえない理由は、それこそが画一化されたものではないからだ。単なるテクニックとノウハウを伝えたところで、本質的な解決につながるはずもない。そこで、個々の学生に対して、
(1):自己分析不足による志望企業選択ミス
(2):志望職種選択ミス
(3):自己アピールの勘違いミス
(4):SPI試験落ち等の基礎力不足
(5):(1)~(4)以外の原因
を考えてもらうようにしている。
 それぞれの状態に応じて、対策を立てていかなければならないからだ。いわば“病”と同じで、対処療法を施していかなければ、完治には至らない。

 今年度の就職戦線は確かに終盤を迎えているが、完全に終了といった事態にはなっていない。(1)~(5)の“自分自身が不足していると感じたこと”をいち早く見つけ出してもらいたい。『転んでもただでは起きぬ』という気構えが大切だ。つまり、失敗しても、その中から何かしら利益を得ようとしてもらいたいと願いたいのだ。要領が良くて欲の深い人に、この際だから、なりきろうではないか。

 たとえば(1)だ。大手企業や有名企業、人気企業ばかりを志望してはいなかったか?当たり前の話だが、こうした企業群は志望者も多く、優秀な学生も多く集まり、競争倍率も高くなる。たまたま一社だけ受けてみて、その結果がうまくいかなくて、人知れず落ち込んでいる人はいないだろうか?実にもったいない行為だ。なぜなら、就職活動はそれこそ自由に、学生という特権を活かしながら、数多くの企業を見てまわれるチャンスといえるからなのだ。知っている企業だけを受ける行動は、自ら、その権利を放棄しているに等しい。知らない企業のほうが数多くあることに気づいて欲しい。

 (2)も多い。商品開発、マーケティング、経営企画、人事総務などのスタッフ系職種にこだわりすぎていないだろうか?この職種はある程度社会人としての経験を積み、専門的な知見が身についてから配属されることがほとんどだ。新入社員が、いきなりそのような専門的な職種に配属されるのは稀なこと。こうした人たちを『世間知らずの高枕』と呼ぶ。世の中のことを何も知らずに、のんびり(?)と暮らしている人への皮肉と考えて欲しい。

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