企業に評価されるエントリーシートの書き方 大学3年生が2~3月にやるべきこと<2>

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他方、一般的な面接を重視する会社のエントリーシートでは、先述のような「行動」に着目した質問はありません。2017年卒対象のリクナビOpenエントリーシートのテーマは、「保有資格・スキル」「趣味・特技」「学業、ゼミ、研究などで取り組んだ内容」「自己PR」「学生時代に最も打ち込んだこと」の5つ。どこの会社でも聞かれそうな一般的な質問です。

ESにこうした質問を設定する企業では、コンピテンシー面接ではなく、一般面接が行われるでしょう。そのため、ESを書く段階から、自分の価値観や強み・弱みについて深く分析することが求められます。

表現のカタチを意識する

ESを記入する際には、読み手がその内容を理解しやすいように書くことが大切です。数千~数万通のESが提出される会社では、担当者が膨大な数のESを読まなくてはなりません。ここでは、わかりやすく伝える「表現のカタチ」をお伝えします。

(1)プレップ法

プレップ法とは結論から先に伝える方法なので、短時間で自分が伝えたいことを伝えることができます。自己PRを書くときに適した方法です。

「PREP」とは、Point, Reason, Example, Pointの頭文字です。

・Point : 主張や結論の「要点」や「結論」を最初に述べます。 全てを述べるのではなく、端的に要点や結論だけ伝えることが重要です。
・Reason 最初に伝えたPointの「理由」を伝えます。理由を伝える上では論理性が重要です。特に「縦の論理」を意識し論理の飛躍がないようにすることが大切です。ちなみに「縦の論理」とは、AならばBといった因果関係を表す論理のことを言います。
Example 具体例やデータを挙げ、論理に説得力を持たせます。これまでやや抽象的であった内容に「具体性」を持たせ説得力を高める役割を担っています。
Point 最後に、最初に伝えた「要点」や「結論」を再び伝え、その内容を相手の頭に強く印象づけます。
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