「ロケット」の正体をどれだけ知っていますか 思わず人に話したくなる蘊蓄100章

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61 90年代には液体燃料ロケットとして初めて100%純国産となるH-Ⅱが開発された

62 H-ⅡAは、H-Ⅱの技術をもとに打ち上げの低価格を目指して2001年に開発されたロケット

63 H-Ⅱロケットは開発費約2750億円、打ち上げコストは1機あたり約190億円

64 H-ⅡAロケットは開発費約1532億円、打ち上げコストは85億~120億円とされている

65 H-ⅡAロケットの重量は285t

66 メインエンジンをふたつ束ねてパワーアップさせたH-ⅡBロケットの開発も進んでいる

67 H-ⅡBは国際宇宙ステーションに大型物資を運ぶ宇宙船「こうのとり」を打ち上げるためのロケット

68 日本で開発されたロケットは、名前にギリシャ文字を用いるのが伝統となっている

69 「イプシロン(E)」はギリシャ文字の第5字

70 Eの由来はEvolution&Excellence(技術の革新・発展)、Exploration(宇宙の開拓)、Education(技術者の育成)

日本にはロケット発射場が2カ所ある

鹿児島宇宙空間観測所(写真 : Midipa / PIXTA)

71 イプシロンはM-Vロケットの後継機として、また12年ぶりの国産新型ロケットとして、2013年にデビュー。9月14日に試験型初号機の打ち上げに成功した

72 その最大の特徴は従来の約半分という低コスト

73 イプシロンは固体燃料を使う3段式の小型ロケットで全長約24m

74 さらに組み立て時間の短縮や、打ち上げシステムの効率化が図られ、パソコン1台で発射管理可能となった

75 自国が開発した打ち上げ機で人工衛星を打ち上げることができる国は、9カ国(2012年末時点)

76 世界中のロケット発射場で最も高緯度に位置しているのはノルウェー領スピッツベルゲンのニューオルソン

77 日本には、種子島宇宙センターと鹿児島宇宙空間観測所(内之浦)の2カ所の発射場がある

78 種子島と内之浦は、市街地から離れ、東側が開け、国内でも地表の自転速度が速いことで発射場に適している

79 日本初の人工衛星「おおすみ」の名は、内之浦がある大隅半島から名づけられた

80 内之浦からは、カッパからイプシロン、その他観測ロケットまで計約400機のロケットが打ち上げられている

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