お受験で人気の国立大附属、内部進学には厳しい現実《本当に強い中高一貫校》


 公立中高一貫校への関心が高まっているが、私立以外の選択肢として、国立大学附属を忘れるわけにはいかない。伝統校が多く、多くの著名人を輩出してきた。

国立大附属には小学校がある場合が多く、いわゆる“お受験”の世界では従来から根強い人気を誇る。東京都内には筑波大学附属、お茶の水女子大学附属、東京学芸大学附属世田谷、同竹早、同小金井、同大泉の六つの国立大学附属小学校がある。安い学費で良好な教育環境を、と願う親にとって、小学校からの国立大附属進学は魅力的な選択肢の一つだ。

たとえば、東京都文京区にある筑波大学附属小学校は「教育の森公園」(旧東京教育大学跡地)に隣接し、校庭は「占春園」と呼ばれる自然観察公園と地続き。長谷川康男副校長は「都心とは思えない緑にあふれている」と胸を張る。

小中学校の授業料は無料。実際には、教材費や給食費、学校によっては修学旅行の積立金等を含め、附属小では年間15万~20万円程度の費用はかかる。独立法人化で各校ともに財政面では厳しい経営を強いられており、保護者による後援会などを組織し寄付を仰いでいる。「保護者にはこうした点についても十分な理解とご協力をお願いしている」(お茶の水女子大学附属小学校の若林富男副校長)。とはいえ、私立に比べれば格安であることに変わりはない。

各小学校とも、志願者は例年数十倍に上る。試験会場の収容人数の関係で筑波、お茶の水、学芸附属大泉などは最初に抽選を行い、受験者を半数程度に絞るほど。そのうえで発育調査と呼ばれる選抜試験を実施。最後に再び抽選を行う学校もある。「各校ともに年齢なりの発達を見ており、難度は私立と変わらない」(伸芽会教育研究所の桑名高志所長)。

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