『茶色いクツをはきなさい!』を書いた藤巻幸夫氏(藤巻兄弟社社長)に聞く

『茶色いクツをはきなさい!』を書いた藤巻幸夫氏(藤巻兄弟社社長)に聞く

このほど、3冊の本を相次いで刊行した。東京・六本木アカデミーヒルズの日本元気塾も順調なすべり出し。行くところ「旋風」が巻き起こる。著者の何が人を引き付けるのか。

--実際に茶色いクツをはいていますね。

日本人は黒が多い。でも、茶色いクツもちょっと考えてみたら、と。そういうことがクリエーティブにつながり、ちょっとずつ仕事の仕方が変わり、感性が広がる。それを本のタイトルにして表現してみた。目の前を、あるいは周りをちょっと気にするだけで、ちょっとしたヒントが与えられるからだ。

--固定観念がいけない。

定番破りでクリエーティブを磨く。昔、白モノ家電といわれた。家電製品は白いものばかり。それが変わって、成長の動きが変わった。ソフトバンクのカラフルなケータイ。いやでも目につくようにした。

クリエーティブという言葉は大事だと思っている。いまの日本の社会、あるいは会社は往々にして過去の延長、先例主義すぎる。時代を読む感性をゲットできた人だけが次の時代を切り開けるし、仕事ができる。

--「ちょっと気にする」とは。

ものを見るときに尺度を持つということだ。たとえば暖かいと冷たい、古いと新しいという「藤巻流マトリックス」を思い浮かべてほしい。図を描くとすれば、ヨコ軸に「ウォーム」「クール」という対極の指標を取り、タテ軸には「クラシック」「モダン」というこれまた対極のアイテムを入れてものを見る。

町でいえば、クールでモダンは六本木、ウォームでクラシックは巣鴨という具合だ。そこに一日いればわかるが、同じ年齢層でも着ているものも歩く姿も違う。散歩してみれば、喫茶店にしても、巣鴨は昔ながらの、六本木はスターバックスがよく映る。そういう尺度で見ると、町の眺めが変わり、違いや変化がよくわかる。そういう見方がクリエーティブのヒントに結構なる。

--そういった発想はどう培われたのですか。

自分の行動研究をすると、人間は変わりうることがよくわかる。凡人でもちょっとした努力で変われる。僕自身、一般大学を出て、クリエーティブをちょっと心がけていただけといっていい。

この世界、ファッション業界に身を置いて25年余り。振り返れば、まず伊勢丹に入って、バーニーズジャパンのバイヤーをして、NYに行ったり、伊勢丹で新しい売り場を立ち上げたり。転進して、商業施設プロジェクトのアドバイザー、またキタムラという会社に入り、さらにファンドと組んで福助を再生させたり、セブン&アイ生活デザイン研究所やイトーヨーカ堂で3年。いま顧問業を6社ぐらい、学校の講師をしたり、大学で教え、今年に入って、東京・品川駅構内に「Rails藤巻商店」をプロデュース。活性化、活性化とやってきて、そこにいつも次のヒントがあった。

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