アサヒ、16年12月期は6期連続で最高益見込む 

営業最高益を連続更新、増配も計画  

 2月9日、アサヒグループホールディングス は、2016年12月期の連結営業利益が前年比1.4%増の1370億円になるとの見通しを発表した。6期連続の最高益となる。写真は都内で2008年12月撮影(2016年 ロイター)

[東京 9日 ロイター] - アサヒグループホールディングス<2502.T>は9日、2016年12月期の連結営業利益が前年比1.4%増の1370億円になるとの見通しを発表した。6期連続の最高益となる。7年ぶりに新ブランドを発売するなどビール事業を強化。ワインなどの非ビール系分野や飲料も引き続き伸長を見込んでおり、全事業で営業増益を見込んでいる。

トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト9人の営業利益予測の平均値は1456億円となっている。

年間配当は53円(前期は50円)への増配を計画。連結売上高は同0.7%増の1兆8700億円で、5期連続の過去最高を見込む。

奥田好秀常務・CFO(最高財務責任者)は会見で「景況感は厳しい。ただ、価値あるものにはお金を払う消費構造が定着している」と述べ、高付加価値商品や機能性商品を出して、消費の喚起に努めていく考えを示した。

国内ビール系飲料(ビール、発泡酒、新ジャンル)の販売数量は、同0.4%増の1億6150万ケース(1ケースは大瓶・20本)を計画。アサヒ飲料についても、重点6ブランドの強化などにより、販売数量は1%増を計画しており、14年連続のプラス成長を目指す。

国際事業は、円高により217億円の減収影響が出るものの、生産・物流拠点の統廃合やペットボトルの内製化などコストダウン策を進めてきたため、増益を確保する。

M&Aなどに積極投資

同日、16―18年の中期経営方針を発表した。重点課題としては「稼ぐ力」の強化、資産・資本効率の向上などを挙げた。

株主資本利益率(ROE)は10%水準の維持・向上(15年は8.8%)、1株当たり当期利益(EPS)の年平均10%程度の成長(15年は166.3円)を目標とした。

また、3カ年でキャッシュフロー創出は4700億円以上、設備投資は1800―2200億円を計画。M&Aなどの成長基盤の獲得に積極投資を行うとし、大型の資金需要が発生する際にはD/Eレシオ1倍程度を許容するとした。

奥田常務は「企業価値向上につながるM&Aは国内外問わず実施していきたい」と述べた。ただ、英SABミラー<SAB.L>傘下のビールブランド「ペローニ」と「グロールシュ」の買収に名乗りを上げていると報道されていることについては「コメントできない」とした。

また、日銀のマイナス金利政策によって金利が低下していることを受け「資金調達の面で有利になる可能性がある」と指摘した。

株主還元として、18年までに配当性向30%(IFRS基準)を目指した安定的な増配を行うほか、成長投資とのバランスの中で機動的な自社株買うを行うとしている。

 

(清水律子)

関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
行き詰まる東電支援<br>原発最後の選択

賠償費用も廃炉費用も想定から大きく上振れし、東電支援スキームは破綻の瀬戸際。東電の発電所を売却し、その代金を賠償や廃炉費用に充て、東電を送配電会社に再編する構想が浮上。