イスラエル 臼杵陽著

拡大
縮小
イスラエル 臼杵陽著

中東の火薬庫といわれ、今なお紛争が絶えないイスラエル。本書は、19世紀後半のユダヤ人入植から始まり、第2次大戦後の建国、4度の中東戦争を経て、現在に至るまでのイスラエルの歴史を中東地域研究者の著者が詳細に解説している。

イスラエルの和平が実現しない背景には、大きく三つの問題が横たわる。ユダヤ民族国家かユダヤ教国家かという問題。それぞれのエスニシティによる差別。そして、最も深刻なのは、同じイスラエルという国籍を有するユダヤ人とアラブ人の民族的な対立である。さらには周辺国との関係、アメリカの思惑なども絡んでくる。

多文化国家イスラエルの複雑な現実が浮き彫りになる。

岩波新書 819円

Amazonで見る
楽天で見る

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT