天皇はなぜ生き残ったか 本郷和人著

天皇はなぜ生き残ったか 本郷和人著

平家の台頭から明治維新まで、実質的な権力は武家に奪われていた天皇家。にもかかわらず、生き延びた理由は何だったのか。中世政治史の専門家である著者が“天皇の本質”を明らかにする。

著者が主張するのは「情報と文化」の王たる天皇である。武士たちは、貴族社会の政治制度を吸収していく過程で、その情報を天皇から引き出した。さらに武士は、貴族の持つ伝統や教養、学識を羨んでいた。武家典礼の整備や、秀吉が関白になったりしたのはその表れだと判定する。

世の中が荒廃した戦国時代などは特に、京都の格式や幽玄さが、為政者には必要だったという。このアンビバレントさが天皇を生き残らせたと説く。

新潮新書 756円

Amazonで見る
楽天で見る

関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
中国シェア自転車<br>「野蛮な成長」で定着

2016年の本格導入から1年、猛烈な勢いで広がる中国のシェア自転車。一方、盗難、放置、車や歩行者とのトラブルなど課題も多い。13億人が行き交う中国で誰が覇者になるのか。