ルポ 雇用劣化不況 竹信三恵子著

ルポ 雇用劣化不況 竹信三恵子著

「働き手の疲弊はいまや日本の企業の現場そのものを揺るがし、経済の足さえ引っ張っている」。この問題意識に基づいて新聞連載「現場が壊れる」を再構成したルポ集。

「足もとがふわふわする」。これは早期退職を勧告された40歳代の女性研究職の苦しみの声だ。「派遣切り」「早期退職」「労災」「名ばかり正社員」に直面した人々の生の姿を通じて、「人件費削減頼みの経営が行き詰まりつつある」という現実が示される。

「自分が悪い」と落ち込む人が少なくないが、著者によればあらゆる会社の現場に「劣化している」現実がある。一気の解決は難しいが、より「まし」な方法を求めて、現場で丹念な話し合いを始めることが、第一歩と訴える。

岩波新書 735円

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