大変! 大武健一郎著

大変! 大武健一郎著

書名の「大変」は「大変だ」より「大きな変化」の意味だという。目先の金融ショックもさることながら、著者の目はもっと中長期の変化に向けられる。日本の3大変化として言及されるのは「グローバル化、超高齢化、環境・資源制約」でいずれもこれから本番である。

しかし、類書のように日本の将来真っ暗などという話はまるでない。欧米については厳しい将来見通しが語られるが、日本については、伝統、感性、技術観、中小企業、消費者がないまぜになって世界に例を見ないモノづくり大国となっていることにもっと自信を持つべきだ、という主張には説得力がある。

世界が注目する「クールジャパン」の数々にも読者は元気をもらえるだろう。そして終章では、税制、会計制度、高齢者の生き甲斐など現実的かつ効果的な提案があって、官民努力すれば突破口は切り開かれるはずだと納得させられる。全編にわたり具体例が豊富で読みやすい点もいい。(純)

かんき出版 1575円

Amazonで見る
楽天で見る

関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
ソニー復活の虚実

2017年度は最高営業利益を狙うソニー。しかし、過去10年は経営が苦しく、新規事業の仕込みが十分にできていない。次の成長事業が見つからなければ、再び下り坂が待ち受ける。