「ノート術」にハマる人は何を求めているのか ビジネスにも役立つ6つのメリット

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ノートを書くメリットは以下の6つだと筆者は考えています。

(1)気づきが生まれ「整理」できる
(2)目標が定まる
(3)夢が叶う
(4)日常生活で成果が上がる
(5)ストレスが軽減する
(6)自分の強みがわかり自信がつく。

 「過去」「現在」「未来」の3つのノート

そして、「過去」「現在」「未来」という3つの時間軸にスポットを当てて、3つのノートを書くことをお薦めしています。時間にはそれぞれの流れがあり、特有のノートの取り方が存在します。

過去のノートは「自分へのギフト」、その名も「ギフト・ノート」として読者の過去にあった出来事を書き出し、現在や未来の読者に役に立つノートです。過去のトラウマを解決するためと「自分の才能(ギフト)を再確認して自信をつけるためのノートです。自分では当たり前と思っていることでも、他の人から見たら、素晴らしい才能を持っていたり、有意義な経験を持っていたりするものです。それに気づくために自分の人生をノートで振り返るのです。

見開き2ページで過去10年を振り返って書き出していきます。1ページ5年です。年と迎えた年齢を記入します。「プチ自分史」とでもいったらいいでしょうか。そして、思い出せるところから、箇条書きで、印象に残っていることを書き出します。1年に1つというということでもなく自分の印象ですから、ある年は1年に何個もある場合もあるでしょうし、ある年は全くないということもあります。年別にスペースをつくり、それぞれの年に何が起こったのか、ライフ・イベント(入学・卒業・就職・転職・結婚・出産など)を記入していきます。

過去の印象に残る出来事として良かったと思えるものは「◎」、そう感じることができなかった出来事を「△」と付け加えます。自分史を作成することで、自分の過去のイベントを客観的にとらえ直せるのです。

過去の自分を自覚する目的は、現在~未来に自分の才能のギフトを自分自身に送るためです。自分の才能は人生の過去の局面において触発されます。そもそも人間の脳は忘却するのが得意ですから、過去の出来事を思い出すことは忘却との戦いであり、積極的な自己承認にもつながります。そして、△と付けた事項を◎にできるように過去を書き換える作業を行うと、過去の人生が生きてきます。

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