新型インフルエンザの世界的流行に冷静な対応を!
新型インフルエンザ対策は想定通り
今回の新型インフルエンザは、本来は豚に感染していた豚インフルエンザから発生したものである。これがヒトに感染するようになり、ヒトからヒトに感染した事例も報告された。すでに、メキシコやアメリカ、そしてヨーロッパなどへ拡大しつつある。豚インフルエンザウイルスの詳細については様々な報道でなされているのでここでは記さないが、豚を食べたり、養豚場が近くにあったとしても関係はない。
感染予防の対策の具体的なところは、鳥インフルエンザも豚インフルエンザも基本的なことはほとんど同じである。
不安はある。しかし、知識がある
新型インフルエンザに対して、我々が多少の不安を感じるのは致し方ないことである。今のところ抗インフルエンザウイルス薬は効果があるというのは朗報である。残念なことに、現段階ではワクチンはない。また我々が今回の新型インフルエンザウイルスに免疫を獲得している可能性もあまり期待できない。
しかし、我々は感染を予防する行動を知っている。
・不要不急の外出をしない
・人混みにいかない
・手を洗う
・感染者に近づかない
こうした行動を皆が知って実行することによって、ワクチンがない状況でも感染の拡大を抑えることが期待される。
今、できることとは
あなたとあなたの企業でできることは、たくさんある。
まずは、あなたの企業での新型インフルエンザ対策を改めて見直してみることである。新型インフルエンザ及び鳥インフルエンザに関する関係省庁対策会議からだされている事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドラインを再度読んでいただきたい。
・事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドライン(P89~)
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/guide/090217keikaku.pdf
企業での対策のポイントは、感染予防策と事業継続計画をバランスよく実践することである。幸いなことにまだ日本では感染者がでていないが、感染予防策として重要なのは、前述したとおりである。詳細はガイドラインを参照いただきたい。
事業継続計画では、重要業務を洗い出して、流行した場合にどの業務を続けるか、どの業務を一時的にやめるかを判断する。その上で人員の配置を確認する。
物品の備蓄は、職場と家庭の両方を確認して、食料、石けんやアルコール手指消毒剤などは追加で購入しておくこともよいであろう。
参考までに他の公的なサイトを紹介しておこう。
・首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/flu/swineflu/index.html
・中小企業庁.中小企業向け新型インフルエンザ対策
http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/influenza/index.html
・WHO(英語)
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/index.html