レナウンが波乱含みの経営陣刷新発表、新体制で連続最終赤字脱却なるか

レナウンが波乱含みの経営陣刷新発表、新体制で連続最終赤字脱却なるか

経営再建中の大手アパレルメーカー、レナウンは15日、現経営陣の総入れ替えを発表した。株主総会が開催される5月28日付で中村実社長を含む5人の取締役は一斉退任し、新社長として北畑稔経営企画部長(47)が抜擢された。他の2人の取締役も40代を起用するなど若手中心の陣容となる。中村社長は昨年3月に社長に就任したばかりで、わずか1年で相談役に退くことになる。

あわせて、外部から2人の社外取締役を招へいする。ベテランデザイナーの石津祥介氏や、前産業再生機構執行役員でカネボウなどの再建で実績のある、ジュリアーニ・パートナーズの片山龍太郎氏を取締役として招き、ガバナンスを強化する方針だ。

会社側は否定するが、こうしたドタバタ劇が起きた理由は、4月1日付で筆頭株主のネオラインキャピタルが突き付けた取締役派遣の株主提案によるところが大きい。ネオラインは、もともと旧ライブドアグループの一員で、中堅商工ローンのイッコーなどを傘下に抱える消費者・事業金融会社。ネオラインは現経営陣の続投を認めつつ、藤澤信義社長など関係者3名を取締役に選任する案を提示していた。ライブドア時代から持つノウハウをネット通販などに活かし、ブランド力再生につなげたい、というのがネオライン側の方針と見られる。

当面の焦点は、5月28日の株主総会で現経営陣が出した新人事案が受け入れられるかどうかだ。ネオラインはレナウンの発行済株式数の約25%を保有する。レナウン側、ネオライン側双方とも委任状争いはしない方針だが、浮動株の行方次第では波乱含みだ。

同社が15日に発表した前2009年2月期決算は、売上高1559億円(前期比11.2%減)、営業損失75億円(前期は21億円の損失)、純損失は122億円(前期は80億円の損失)で、3期連続の最終赤字だった。中村社長は「16の不採算ブランドを整理し、低価法への早期適用で在庫評価も前倒しで処理した。再生への土台作りはほぼ終えた」と語り、北畑氏も「レナウンは新経営陣のもとで変わる」と力強く宣言した。

だが、市場は変化しており、アパレル不振は深刻度を増している。マーケットへの対応力が弱体化した同社にとって、「通期営業益トントン」(中村社長)の今10年2月期予想はハードルが高い。「東洋経済オンライン」は当面、今期予想を表記のようにする。
(福井 純)



《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売 上  営業利益 経常利益  当期利益
連本2009.02  155,999 -7,520 -7,616 -12,291
連本2010.02予 136,000 -1,400 -2,000 -3,000
連本2011.02予 135,000 -500 -1,000 -1,000
連中2008.08  78,679 -4,409 -4,193 -4,057
連中2009.08予 68,500 -1,400 -1,700 -2,100
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
連本2009.02  -258.8 0 
連本2010.02予 -63.2 0 
連本2011.02予 -21.1 0 
連中2008.08  -85.4 0 
連中2009.08予 -44.2 0 

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