英文で「ついaboutをつける病」にご用心! 「微妙に惜しい」という印象を残す表現

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ただし、自動詞と他動詞の両方の用法があるものは、両方の例文を覚える必要がありますし、それぞれ意味が異なる場合には、どの意味のときがどちらの用法なのかを混同しないように注意してください。どうやら日本語も英語も一筋縄ではいかないようですね。

ほかにもたくさんある、aboutをつけたくなる他動詞

discussだけでなく、日本人が間違ってaboutをつけてしまう他動詞は他にもいくつかあります。皆さんも次の表を見て、間違って使用している動詞がないかチェックしてみてください。

【他動詞なのにaboutをつけたくなる動詞】
announce ~を発表する;~について知らせる
The company announced about its bankruptcy on Friday.
(その会社は倒産したことを金曜日に発表しました)
consider ~についてよく考える
I am still considering about his request for transfer.
(彼の異動願いは、まだ検討中です)
discuss ~について話す
We discussed about the company’s current situation.
(会社の現状について話し合いました)
mention ~のことを話に出す;~に言及する
It was really awkward when my boss mentioned about her divorce.
(上司が離婚のことを口にしたとき、すごく気まずかったです)
regret ~のことを悔やむ;~を後悔する
I deeply regret about my mistake.
(私は自分がした失敗を深く悔いています)

 

ビジネスで使いそうな動詞がたくさん入っていますので、仕事で英語を使う方は覚えておくとよいでしょう。

たまに「でもこの動詞、aboutがつくこともありますよ。見たことがあります」という研修生がいます。その文を持ってきてもらうと多いのが、先ほどのdiscussionのように名詞で使われているケース。

たとえば、regretは名詞形も同じregretですので、名詞形のregretaboutと一緒に使われることがあります。これを動詞と間違えないように気を付けましょう。

I have no regrets about buying the car. (その車を買ったことは後悔していません)

また、aboutの前に別の名詞が入っていることもあります。たとえば、

Hiroko mentioned something about the workshop. (ヒロコがそのワークショップのこと、何か言ってたよ)

という文ではsomethingmentionの目的語になっています。about以下はこのsomethingを修飾していますのでmentionについているのではありません。

次ページto / intoをつけたくなる他動詞
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