拝啓「オワハラの実態をよく知らない皆さまへ」

就活生の弱みにつけこむ卑劣な手口

立場の弱い就活生にとって悩ましい問題です(写真:anzphoto_Inc, / PIXTA)
2015年の「新語・流行語大賞」にもノミネートされた「オワハラ」。モラハラとともに世間に定着した感がある言葉だが、その実態は? 少数のケースが目立っているだけでは? いえいえ、もうすっかり就活の「新常識」となり、これが社会だ、現実は甘くない!的圧力を、みなさんかけまくっているようです。

68%の大学でオワハラの相談がある

今回は、近年就活に関して話題になっている「オワハラ」について見ていく。

オワハラとは「就職活動終われハラスメント」の略語で、就職活動中の学生が第一希望ではない企業から内定をもらった、あるいはもらう際に、他社の選考の辞退を迫られる問題である。2015年から使われ始めたこの言葉は瞬く間に就活生中心に広がり、同年の「新語・流行語大賞」にもノミネートもされた。

文部科学省が2015年7月、全国82校の大学・短大を対象に行った調査によると、68%の大学で学生によるオワハラの相談が確認されており、前年の約45%から大きく増加しているという。

さらに同じ時期に厚生労働大臣からは「内定を出す条件として就職活動を終わらせるよう学生に強要するオワハラを行わないように」という趣旨の呼びかけを企業にするまでに至っている。

だが、当然、学生には「職業選択の自由」があり、自分を採用する意思を示した複数の会社から自由に入社する会社を選ぶことができる。だから、「今すぐ就職活動をやめて自社に入れ」、というのは「ハラスメント」になるのである。

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