「X-MEN」シリーズにハマるSF好きの目線 「ダイバージェント」も見逃していませんか

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『X-MEN:フューチャー&パスト』

『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年/アメリカ/132分)

X-MEN誕生秘話を描いた新シリーズ『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011年)に続く最新作は、旧3部作の続編でもあり、監督も旧作でおなじみブライアン・シンガーが担当。ローガン(ウルヴァリン)はむろんのこと、プロフェッサーXや宿敵マグニートー、そしてストーム(ハル・ベリー頑張ってマス!)などなど懐かしきキャラたちも総動員されたオールスター・バトルは、「アベンジャーズ」シリーズと並ぶ最強作となった。

近未来の2023年、バイオメカニカル・ロボット“センチネル”の暴走によって、地球は壊滅寸前だった。プロフェッサーXは、かつての宿敵マグニートーと手を組み、1973年にウルヴァリンの現意識を送り込むことで、危機の根源である“センチネル・プログラム”の開発を阻止しようと企てる。過去で孤軍奮闘するウルヴァリンだったが、その間も2023年ではセンチネルの過酷な攻撃が続き、地球滅亡へのカウントダウンは進みつつあった……。

1973年(過去)と2023年(未来)という2つの時代(パラレルワールド)が交錯する中で、ミュータントのDNAを注入された強力なバイオ・ロボと究極のヒーロー軍団による壮絶なバトルは、一瞬たりとも目を離せないすさまじさだ。こうなってくると、お次は前作からミスティーク役に起用された(「ハンガー・ゲーム」で大ブレイク中の)ジェニファー・ローレンスを中心としたスピンオフ・シリーズの期待が高まる。

過去でウルヴァリンが奮闘するシーンは、一部スタトレ『IV/故郷への長い道』(こちらは1986年のシスコ)を連想させる。たかみは“ジャン=リュック”が再登場しただけでうれしくなってしまった。実際にスタトレへのオマージュ・シーンが一瞬ある。ぜひ探してみて!

(文:たかみひろし/音楽・映像プロデューサー、『モノ・マガジン』2014年12月16日号掲載記事を一部加筆・修正)

モノ・マガジン編集部

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